1. 母の日の“裏側”にある事実とは
母の日は、単なるイベントではありません。クリスマス、バレンタイン、ハロウィンに次ぐ、四番目の市場規模を誇る、1千億円を超える規模の巨大市場です。
カーネーションやギフト、外食、スイーツ。多くの企業がこの日に向けて商品を開発し、広告を打ち、売上の最大化を図ります。ですから、もし皆さんが母の日に向けて何のイベントも考えていないというなら、それは「MOTTAINAI」。まだ3週間あります。今からでも全然間に合います。ぜひアイデアを絞ってください。
ただ、ここで一つ考えてほしいことがあります。
それは、このイベントの裏で、どれだけの「売れ残り」が出ているのか、という事実です。
母の日が終わった瞬間、価値を失う花。まだ美しいのに、役割を終えたと判断されてしまう花。まったくサステナブルではありません。
そこで、この見えないロスに目を向けた企業が、昨年大きく取り立たされました。
ヘアケア・ボディーケアブランド BOTANIST。
皆さんはこの話、ご存知ですか?
2. BOTANISTの一手がうまい理由
2025年5月12日。母の日の「翌日」。場所は渋谷の Good good not bad 。
ここで実施されたのが、廃棄される花を使ったピールオフイベント「1日遅れの母の日」です。
忙しくて感謝を伝えられなかった人向けに「ありがとう」を伝える機会として実施されました。
- イベント名: 「1日遅れの母の日 – It’s never too late to say thank you -」
- 開催日: 2025年5月12日(月)12:00~17:00(花が無くなり次第終了)
- 場所: Good good not bad(渋谷)
- 内容: BOTANISTの製品(ボディーケア等)と、まだ美しく咲けるのに廃棄されてしまう「ロスフラワー」をセットで無料配布

この施策、何がうまいのか。それは、単なる「エコ活動」で終わっていないところです。
母の日の翌日というタイミング設計。本来廃棄される花というストーリー。美容ブランドとの文脈一致。
「売るための施策」ではなく、「共感されるための設計」になっており、商品を全く売り込んでいません。それでも、この施作は大成功と言えます。なぜか。人はこう感じたからです。
「この会社、いいことしてるな」
そして、その感情はやがて、ユーザー本人すら自覚することなく、「なんとなく好き」「なんとなく選ぶ」に変わっていきます。そして、この「なんとなく」を作れる企業こそが、長期的に勝ちます。
実際にそう思いませんか?皆さんは好きなものを、論理的に説明できますか?大抵のものは、「なんとなく好き」ではありませんか?
「なんとなく」をつくる。実は、これはマーケティングにおける勝ち筋の一つなのです。
3. まとめ
母の日は巨大市場です。しかし、本当に差がつくのは「その後」です。
売れ残り、廃棄、役目を終えたもの。そこに意味を与えられるかどうか。今回のBOTANISTの事例は、「売らずに価値を上げる」好例です。
母の日は売上を単発的に上げる日ではありません。皆さんの会社の意味づけを行い、将来的に売れ続ける仕組みを生み出すための日です。
今年の母の日は「5/10」です。
まだ何も企画していないのなら、言葉と設計で未来の売上を変えませんか。ぜひイオジャパンにお任せください。

