そうだ 京都、行こう。

日本で最も完成されている、と言われるキャッチコピーの一つ。

正解は

①そうだ 京都、行こう。

このキャッチコピーは、1993年「平安建都1200年記念事業」に合わせて打ち出されたスローガンです。計画的な旅行ではなく、ふと思い立ったときに京都へ行けるという「衝動的な旅」を後押しする意味が込められており、新しい新幹線のイメージ作りに成功したと言われています。

「よし 京都、行こう。」ではなく、思い立ったら吉日。だから、

そうだ 京都、行こう。

たとえば、何かで京都の祭事の記事を見かけて「行ってみたいな」と思う。恋人と「じゃあ行っちゃおうか」と話が弾む。すると「京都って意外に近いんだよ。午後にはもう着いているから」となる。

京都とは、そんな距離感の街。そして、その移動手段として、自然に選ばれるのは新幹線ーー。

このコピーの核心は、冒頭の「そうだ」にあります。

「そうだ」という言葉は、理屈ではなく直感やひらめきを呼び起こす合図です。誰が言っているのかを限定せず、読み手自身の心の声にも、隣にいる誰かの一言にも聞こえる。その曖昧さと普遍性が、読む人を旅へと誘います。さらに、「そうだ」で一呼吸置くことで映像や音楽と調和し、余白や余韻が生み出されます。

だからこそ「京都、行こう。」というシンプルなフレーズが、ただの旅行提案ではなく、衝動を正当化する力を持つ名コピーになったのです。

読点「、」の位置も計算されています。

そうだ、京都行こう。

では余白が足らない。

そうだ、京都、行こう。

ではビジュアルのリズムが悪い。

このコピーはたった8文字ですが、緻密に計算されている名作なんです。

私たちは日常的に、優れた広告やクリエイティブに触れています。そして無意識のうちにその言葉や映像に影響され、仕掛けに気づくこともなく、潜在的にそのフレーズを心に刻み込み、自然と行動してしまう。

秀逸なコピーとは、私たちを知らぬ間に、広告の設計通りに動かす力があるんです。

イオジャパンでは、言葉を軸にしたマーケティングを通じて、商品やサービスの魅力を最大限に引き出し、お客様の心に届くストーリーをつくります。単なる宣伝ではなく、「行動につながる言葉」をデザインします。

そうだ
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