かき氷の味の秘密

夏といえばかき氷。イチゴ、メロン、ブルーハワイ……色とりどりのシロップが並ぶその光景は、見るだけで涼しさを感じさせてくれます。けれど、みなさんは「ある事実」を知っていますか?実は、ほとんどのかき氷シロップは“同じ味”なんです。味の差を生み出しているのは、意外にも“色”なんです。

この現象を説明するのが、前回にご紹介した「ストループ効果(Stroop Effect)」。これは「文字の色」と「意味」とが食い違うと、私たちの認知処理が遅れる、という実験結果で知られています。たとえば、「赤」と書かれた文字が青い色で表示されると、「この文字は何色?」という問いに対して答えるのが難しくなるのです。

これと似たことが、かき氷にも起きています。私たちは「赤い液体=イチゴ味」「緑色=メロン味」「青=さっぱり系(ブルーハワイ)」というように、“色から味を連想する”という習慣的な反応を持っています。たとえ実際の味がすべて同じでも、色が違えば“そう感じてしまう”のです。

これは、マーケティングにおいて極めて重要な示唆を与えてくれます。人は「五感のうちの視覚」に大きく影響を受けており、目で味を判断することが多いということです。だからこそ、食品業界では色味の演出が大きな戦略要素になります。かき氷シロップはその代表格。「同じ味でも売れる」仕組みを、巧みに利用しているのです。

つまり、かき氷のカラフルなバリエーションは、単なる演出ではなく、人間の認知のクセ(=ストループ効果)を突いた巧妙なブランディング。それを知ってからもう一度かき氷を食べると、赤いシロップの甘さも、青いシロップのさわやかさも、“自分の頭の中で作られている”ということが、きっと面白く感じられるはずですよ。

こんなふうに、ちょっと変わった販売戦略で、今までとは違う結果を残したい!そんな時は、ぜひイオジャパンにお任せください。ご相談は、お気軽に!もちろん相談は無料です。お問い合わせお待ちしております!

目次