【補助金名】
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
補助率 1/2または2/3
【補助金額】
660万円
【業種】
飲食サービス業
【事業内容】
日本料理店の営業
仕出し弁当の提供
1.補助金活用の経緯
1-1.受注の限界
日本料理店Xは、受注生産で仕出し弁当の提供も行っている。
Xの顧客には医療関係者や会社経営者などの高所得者層が多く、最近は法事や会議向けの大口注文が増えてきた。だが、現在の体制ではあまり多くは作れず弁当の注文を断る日も出てきた。社長は、何とか全ての注文に応えられないか考えていた。

1-2.顧客のニーズ
顧客に調査したところ、Xの弁当へ以下のニーズがあることがわかった。
- 特別な場面で提供できる高品質な仕出し弁当
- 小規模な会議や急な注文への対応
- 健康志向に配慮した栄養バランスの取れた和食
1-3.新たな販路開拓の決断
より多くの注文に対応し、顧客のニーズに応えるため、急速凍結技術の導入を決定した。仕出し弁当の生産数を増やし、さらに冷凍対応と冷凍商品の開発を進め、オンライン販売にも踏み切る決断をした。

2.世の中の流れ
新しいサービスの市場性について専門家と調査した結果、下記のように十分期待できる市場であることが分かった。
2-1.和食の魅力と支持層
和食文化に対する意識調査では、和食のイメージとして『健康に良い』が最も多く、『栄養バランスが良い』『季節を感じられる』なども上位に。こうした点から、和食は幅広い世代に支持されている。

出典:農林水産省 調査報告書「令和4年度 国民の食生活における和食文化の実態調査」より
2-2.市場の成長と今後の展望
単身・共働き世帯の増加に伴い、中食市場が拡大。消費税増税やコロナ禍をきっかけに需要が高まり、便利さや品質の良い商品が注目されるようになった。今後も時短志向のライフスタイルに支えられ、さらなる成長が期待される。(参考:矢野研究所「惣菜(中食)・米飯市場に関する調査を実施2024年」)
2-3.調査から見えてきたこと
調査を通じて、和食は健康的で季節感があり、中食市場の成長とも相性が良いことがわかった。Xは、広がる和食の中食需要を受け、受注の増加につながるチャンスがあると考えた。
3.補助金の活用
増加する注文や多様なニーズに応えるため、補助金を活用して次の取り組みを行った。
3-1.新設備で生産力アップ
仕出し弁当の生産量を増やすため、真空包装機と急速凍結機を導入。調理時間が大幅に短縮され、生産効率が上がった。さらに食材の無駄が減り、廃棄ロスも削減できた。

3-2.冷凍商品で広がる販路
新しい設備を導入し高品質な冷凍商品が提供できるようになったため、通販向けに店舗メニューの冷凍商品を発売。新たな顧客層へも販路を広げることができた。
3-3.注文システムの進化
ギフトや少量注文に対応するため、WEBサイトにオンライン注文と決済機能を導入。24時間注文とスムーズな発送を可能にした。
4.効果
新設備の導入で、高品質な仕出し弁当の増産と安定的な提供に成功した。急な注文や少数の注文にも対応できるようになり、販路や顧客層が広がった。注文数が増え、収益が伸び、事業はこれまで以上に成長した。

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