【補助金名】
事業承継・引継ぎ補助金
補助率 2/3または1/2
【補助金額】
320万円
【業種】
理容業
【事業内容】
理美容業・ヘッドスパ
1.補助金活用の経緯
1-1.直面している課題
当理容室の主な顧客は、創業当初から通っている50代男性が大半を占めている。
しかし、顧客の年齢が上がるのに比例して来店頻度が減少。この状況を打破するため、来店頻度復活の一手となる新たなサービスと、若い客層へのアプローチが必須と考えた。

1-2.顧客のニーズ
当店の顧客と近親者に向けアンケートを実施した結果、以下の2つのニーズが浮かび上がった。
- 個性とデザイン性を取り入れた脱毛
- 時間をかけず気軽に利用できるサービス
1-3.理容室の新たな挑戦
上記ニーズに応え、当店の理容技術を最大限活かしたサービスを模索した結果、髭のデザイン性を取り入れた顔周りの部分脱毛から全身脱毛まで、一度の施術で一気に提供できる脱毛サービスの導入を決めた。

2.世の中の流れ
新しいサービスの市場性について調査した結果、下記のように十分期待できる市場であることが分かった。
2-1.急成長するエステ市場
株式会社矢野経済研究所の調査によると、コロナ禍をきっかけにメンズエステ市場は拡大している。特に美容意識が高い若年男性の間で需要が増えており、顧客が限定的であったメンズエステ市場は、新たに若年層の獲得が期待されている(参考:エステティックサロン市場に関する調査を実施(2024年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所)。
メンズエステの中でも、下記グラフの通り男性向け脱毛市場が特に伸長しており、高い関心を集めていることが伺える。

(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ「美容センサス2024年上期≪エステサロン【脱毛】編≫」より
2-2.調査から見えてきたこと
男性の美容に対する意識の変化から、男性向け脱毛への需要が高まっており、今後も市場は成長が続くと予想されている。また当理容室の周辺地域には、男性向け脱毛に特化した美容サロンがなく、この分野には大きな可能性があると感じた。
3.補助金の活用
客足の回復と新たな客層の獲得を目指すため、補助金を活用して次の取り組みを行った。
3-1.新サービスの展開
最新の業務用脱毛機器を導入し、手軽なデザイン脱毛から一般的には時間のかかる全身脱毛までを一貫して提供できる新サービスを開始した。顧客に長く支持されるよう脱毛効果が長持ちするものを採用し、日々の肌手入れが楽になる事をアピールポイントとした。

3-2.安心して利用できる空間づくり
脱毛専用の個室を設けるために店舗を改修。全身脱毛など脱衣を伴う施術を安心して受けていただける環境を整えた。
4.効果
補助金を活用して導入した脱毛サービスが大好評。既存の理容サービスを維持しつつも、「昔ながらの理容室」のイメージを脱却したことで客足が回復し新規顧客の獲得にも成功。理容サービスとの親和性も高く、売上の大幅アップへ繋がった。

事業承継をお考えの皆様、既存事業を守りつつ、新たな市場を開拓してみませんか?ぜひお気軽にご相談ください!
*2025年2月24日現在、事業承継・引継ぎ補助金は公募を行っておりません。今年度予算では、「事業承継M&A補助金」という名称で同内容の補助金が継続される予定です。初春頃には、他の補助金も含めた新たな公募の開始が予測されております。公募期間はすぐに締め切られることも多く、事前準備が大変重要です。
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