人間はお金を使いたい生き物である。
これは「それでも地球は回っている」と同じレベルの真実です。
もちろん、何事にも例外はあるわけで、「人間はお金を使いたい生き物である」にも例外は存在します。例えば、通帳の数字がどんどん増えていくのを眺めるのが好きな人は、その類です。いわゆる「貯金好き」ですね。しかし、そういった方々を除けば、人はほとんどお金を使いたくてウズウズしている生き物です。
想像してください。
今、あなたの欲しいものは何ですか?なぜ、それを今すぐ買わないのですか?
質問を変えましょう。
私が、あなたの欲しいものの倍のお金を差し上げます。今すぐ買いますか?

以前、カチッサー効果の話をしました。「どんな理由でもいいから、人は理由があると行動する。」そういう心理学でした。そして、この話題も同じです。買う理由を与えてあげれば、人はどんどんお金を使います。
今回の事例では、「お金を差し上げるから」という理由をつけて、あなたの購買活動を促進しました。しかし、「お金を差し上げるから」以外の理由でも、人間の購買活動は加速させることが可能です。より人の心に刺さる理由であれば、さらに効果が期待できるでしょう。そして、「その理由を考えてあげること」がマーケティングの真髄です。
ご存知の方も多いと思いますが、2月14日のバレンタインデーに女性が男性にチョコレートをプレゼントするのは、日本独自の習慣です。しかも、それを最初に企画して取り組んだのは、何とかの有名な「モロゾフ」。そうです、あのお菓子屋さんです(モロゾフ、美味しいですよね)。
最初の広告のコピーは「バレンタインデーにチョコレートを贈ろう」。
でも、よく考えてください。いえ、誰しもが一度は疑問に思ったことがあるはずです。なぜ、バレンタインデーにチョコを贈らなければならないのだろう。
私は、このプロモーションがなぜ成功したのかは知りません。が、モロゾフがやったことはただ一つ。理由づけ(「動機付け」とも言います)です。そして、こうしたプロモーションが成功する根底には、次の真実があるのです。
「人はお金を使いたい生き物である」
だから、私たちはユーザーがお金を使いやすいように、理由を考えてあげることが重要なのです。
イオジャパンは、その理由を一緒になって考えるプロモーション支援会社です。どう打ち出せばいいかお悩みでしたら、ぜひご相談ください。
