【補助金名】
事業再構築補助金
補助率 1/3~2/3(通常類型の場合)
【補助金額】
8,000万円
【業種】
製造業
【事業内容】
金属部品の精密切削・研削加工
1.補助金活用の経緯
1-1.経営の苦難
当工場は、金属部品の精密切削・研削加工を専門に、難削材や精密加工部品を県内外のメーカーに供給している。
しかし、新型コロナウイルスの流行により受注が大幅に減少し、約150名の従業員を抱える当社は、固定費が重く資金繰りに苦しんでいた。そこで社長は事業の見直しを行い、新たな活路を模索した。

1-2.業界の要望
市場のニーズを調べたところ、以下の2点が求められている。
❶ OEM生産
❷ 部品の小径・高精度化に対応できる高度な加工技術
1-3.成長に向けた変革
当工場は、経営の苦難を乗り越え、市場のニーズに応えるため、部品加工サプライヤーから完成品メーカー(OEM供給)への転換を決断した。

2.世の中の流れ
新しい事業モデルの市場性について専門家と調査した結果、下記のように十分期待できる市場であることが分かった。
2-1.市場の拡大とOEM供給需要
当工場の部品は主に油圧ショベルなどの建設機械に使用されている。
各国でインフラへの投資が拡大し、住宅建設も人口増加に合わせて活発になる中、建設機械市場は2027年までに拡大が予測されている。(参考:PR TIMES,Report Ocean 株式会社「プレスリリース『世界の建設機械市場は2027年まで年平均成長率4%で成長する見込み』」)
また、この市場の拡大により、建設機械部品のOEM供給への需要も更に高まると考えられる。

2-3.調査から見えてきたこと
建機市場は新興国の開発需要や技術革新により成長が期待され、特に中国市場の成長で油圧ショベル市場が拡大している。この状況を受け、当工場は新製品の製造やOEM供給の大きなチャンスを感じた。
3.補助金の活用
新たな事業モデルを軸に事業を立て直すため、補助金を活用して次の取り組みを行った。
3-1.生産体制の拡充
製造から組立、検査までを一貫して行える体制を整えるため、新たに工場を増設した。これにより、新製品の開発スピードを高め、品質や性能を自社で検証・実施する体制も整え、高品質な製品を供給できるようになった。

3-2.新製品開発で市場進出
当工場は新製品の開発・製造を進め、部品が搭載された完成品を顧客に納入することを実現した。これにより、OEMメーカーとして新たに市場参入し、既存顧客にとってOEM対応が可能な唯一の協力企業となった。
4.効果
新たな事業モデルへの転換を成功させ、OEM供給を実現。その結果、既存部品と新製品の受注が大きく増え、新規顧客も獲得した。売上は順調に伸び、安定した経営基盤を築くことができた。

事業の立て直しを考えている方!補助金を活用して新たな事業モデルを導入し、売上アップを目指してみませんか?そんな方は、ぜひ補助金を活用して新しいサービスの導入を考えてみてはいかがでしょうか。
*事業再構築補助金は、2025年2月10日現在公募中の第13回公募(締切:3月26日(木))を以って終了します。今春からは、「新事業進出補助金」という名称にて同内容の補助金が実施される予定です。公募期間はすぐに締め切られることも多く、事前準備が大変重要です。
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