補助金200万で事業転換!顧客回復と収益拡大の実現~ハーブティー専門店Xの事例~

【補助金名】
 小規模事業者持続化補助金(商業・サービス業なら5人以下が対象)
 補助率 2/3(一部除く)

【補助金額】
 200万円

【業種】
 卸売業・小売業

【事業内容】
 健康関連商品の販売

目次

1.補助金活用の経緯

1-1.経営の危機

当店は、ハーブを用いた健康茶とアロマの製造・販売と、英国風ハーブガーデンの運営を行い、中高年女性を中心に永く愛されていた。

しかし、コロナ禍での来店客減少、ハーブの輸入コスト高騰と困難な状況が続いた。経営の危機に瀕し、今こそ新たな事業への転換が必要であると考えた。

1-2.顧客ニーズ

コロナ禍を経て、当店の顧客ニーズとして以下2点の声が聞こえてきた。

  • 自分の内面を見つめ、健康や自然を大切にした生き方がしたい。
  • 体質改善や健康維持を生活に取入れたい。

1-3. 新たな方向への転換

我々は市場変化に対応し、訪れる人々が心身ともに癒される、心と身体のトータルケアができる店舗を目指すこととした。それは、カウンセリング力を強化し、地産商品や地元作家の“よいもの“を扱う、地域の小売店へと転換することであった。

2.世の中の流れ

新しい事業の市場性について専門家と調査した結果、下記のように十分期待できる市場であることが分かった。

2-1. 地域性と環境配慮が生む新たなニーズ

近年消費者は、地域特有の魅力や個性を重視するようになった。これにより、道の駅など地元商品を扱う店舗への需要が高まっている。

また、サステナビリティ重視の風潮から、国内外でエコフレンドリーな商品へも関心が集まっている。

エシカル商品・サービス購入状況
「『倫理的消費(エシカル消費)』に関する消費者意識調査報告書」(消費者庁)(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/investigation/assets/consumer_education_cms202_210323_01.pdf)(令和2年8月5日利用)

2-2.ハーブティー市場の展望

ハーブティー市場は、健康志向の高まりと飲料の多様化により拡大している。特に、健康や美容に対する意識が高い30~60代の女性を中心に需要が増えており、今後も市場は成長すると予想されている。

2-3.調査から見えてきたこと

健康意識やエコ意識の増加に伴い、身体や自然に“よいもの“への関心が高まっており、今後も需要は拡大すると考えられている。

3.補助金の活用

客足の回復と、材料の高騰などの市場環境に影響されにくいサービスを提供するため、補助金を活用して次の取り組みを行った。

3-1.地域に根差した新サービス

近年の、健康や自然への関心増加を考え、身体や地球にやさしい商品や作品の取り扱いを始めた。地元の品に厳選することで、地域の魅力あふれる店舗へと刷新した。

3-2.新たな提案

皮膚トラブルに悩む方々に、天然素材を使った地元製品とハーブを組み合わせた新たな商品の提案方法を開始した。ハーブだけでは不足していた部分を補い、内外から健康で心地よい生活を送るサポートが可能となった。
ハーブも、地元産を使うように商品開発を進め、同時に安定共有の為のテスト栽培も開始している。

3-3.新たな魅力発信で顧客層拡大

ハーブの「専門店」という敷居の高いイメージを払拭するため、ホームページとECサイトを刷新。「地元のよいものを紹介するお店」としてリブランディングを行った。パンフレットも配布し、多彩な顧客層へのイメージ定着を図った。

4.効果

ハーブティー専門店から地元に寄り添う小売店へリブランディングを行ったことで、商品の幅が広がった。

多方向からのアプローチが可能となったため、客足が回復し新規顧客の獲得にも成功。また地域との連携により、ビジネスチャンスが広がり、安定した経営と収益拡大を実現した。

現在の商品の売出し方に不安を感じている方は、新しい方向からのアプローチを考えてみてはいかがでしょう?ぜひご相談ください!

*2025年1月27日現在、小規模事業者持続化補助金の公募はありません。2025年春頃には新しく本補助金の公募が開始されることが予測されております。公募期間はすぐに締め切られることも多く、事前準備が大変重要です。

ご興味のある方はお気軽にお問合せください。ご相談は無料で承っております。

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