「くまもん」など、ゆるキャラと言われるご当地キャラは、なぜ人気者になれたのか。その理由こそが、前回の配信に少し解説した「ベビーフェイス効果」です。
ベビーフェイス効果とは、赤ちゃんのような顔立ちを持つ人物やキャラクターが、見る人に親近感や安心感を与える心理現象です。
赤ちゃんのような顔立ちとは、具体的には「丸顔」「大きな目」「小さな鼻」など。人はそういった顔立ちのパーツに対し、警戒感を解く本能を備えているのです。ですから、いっときは「丸顔」「大きな目」「小さな鼻」「ふっくらした頬っぺ」を持つゆるキャラなら、何だろうと人気が出ました。
(おそらく、行政の方々は、この「ベビーフェイス効果」の威力を周知の上で、ゆるキャラブームに乗ったはずです……多分)
しかし、これは裏を返せば、ベビーフェイス効果は非常にマーケティングに有効だ、ということです。
実際、東急リバブルはこの効果を上手に使ってブランドを確立させました。2014年よりCMやウェブサイトのビジュアルに、積極的に子どもを起用。直接的なユーザーは子どもではないものの、子どもの持つ純粋無垢なイメージを活用することで、企業全体の信頼感や親しみやすさをアップ。結果として、好評を博しました。まさに「ベビーフェイス効果」を利用したブランディング戦略の一例です。
そうなんです。
人は、無意識的に好意を抱いたり、逆に警戒心を強めたりと、見た目だけで感情を動かされる生き物です。そして、こうした本能レベルの心理現象を、意図的にマーケティングに取り入れる。それが、「行動心理学マーケティング」です。
ちょっとした視点を変えるだけで、あなたのブランドや商品に対する印象は大きく変わります。
行動心理学をマーケティングに活かしたい。そんな方はぜひイオジャパンまでご連絡ください。
【告知】
次回のイオジャパンの配信では、ベビーフェイス効果により20%も売上が変わった事例をご紹介します。ご期待ください!
